少し前の話になるけれど、マドリードにあるワイナリーにふと思い立って行ってみた
ちょうどその日は祝日で、お店も休みだったので何か有意義に過ごせないかな~と思いつつ前日マドリードのワイナリーをネットで見始めたら翌日やっているところが唯一Las Moradas(ラス・モラーダス)というワイナリーだった
このワイナリーのワインはもともとお店にも置いてあるし、飲んだこともあってそこまで興味がわくワイナリーではなかったけど、せっかくだからと予約してみることに
前回マドリードのBernabelevaというワイナリーを見学した時と同じサブゾーン、San Martín de Valdeiglesiasという場所に位置する
前回の見学レポートはこちら↓
今回は車も何も使わず一人で見学
マドリードのプリンシペ・ピオという駅からサン・マルティンまでバスが出ていて、大体1時間15分で到着
そこからタクシーを呼んで20分ほどでワイナリーに到着
午前中は雨が降っていたけれど見学の時間頃になるときれいに晴れて美しい景色を拝むことができた
正直このワイナリー、造っているワインの中でも一番安いワインしかのんだことがなく、値段もそこまで高くないしものすごく印象強いというワインでもなかったのできっとどちらかというと大量生産系なのかな~というイメージを持っていたけれど実際は全くの別物で心の中でひそかに謝った
主にガルナッチャとアルビージョというマドリードの二大品種を栽培していて、一番若くて確か20年、中には60年の古木に分類されるような畑も持っていた
農薬はほとんど使用せず、すべて手摘み、株仕立て
案内してくれたおねえさんは元ソムリエで今はワイナリーで剪定、栽培、収穫、醸造を行っているという
ほんとにブドウを育てるのが心から好きだというエネルギーをもって話してくれたのがとても印象強かった
ツアーは私のほかに品の良い初老夫婦とお金持ってるけど心は貧相そうな(笑)カップル
少人数のツアーだといろいろと質問がしやすくとてもよかった
テースティングは白1、赤3で行われた
白はアルビージョで、どちらかというとごはんと合わせて飲むのがちょうどよいというフルボディー
やっぱりマドリードの白は本当に酸味を保つのが難しくて、大体こういうボディがふくよかで重い系のワインになるんだよな~
赤はまず私も飲んだことのあるベーシックなワイン
軽やかでイチゴやラズベリーのような香りがして飲みやすい
2杯目はそれよりもう少し重め
そして3杯目は"La Sabina"というすべて古木からとれたブドウを使用したワイン
これがなかなか驚くような出来になっていて、言い過ぎかもだけどちょっとベガ・シシリアの昔のヴィンテージを彷彿とさせるような滑らかさと舌触りを持っていた
このワイナリーはまだ日本には進出していないらしく、ぜひ日本のインポーターのコンタクトがあれば教えて!!と強く望まれた
先ほどの金持ちだけど心は貧相カップルが、「そしたら私たちみんなでそのビジネスやってがっぽり儲けましょう!」と言ってきて、君はなにに貢献してくれるんだ??と心の中で呆れかえった
私のインターン先を伝えると案内のおねえさんも貧相カップルもよく利用してくれるらしく、貧相カップルに「次行ったら割引よろしくね♡」と言われる
こういうタイプのスペイン人、そういえばいるよな~と人間観察もできたワイナリー見学だった
帰りのバスからはこんなにきれいに虹が見えた
最近立て続けに3-4回虹を見ている
何かいいことが起きるのかな~