人生いちどきり

後悔先に立たず!美食の街、サンセバスチャンの大学院でソムリエのコースを修了後、スペイン人と結婚して現在マドリード暮らし

バレンシア&ラマンチャ プチ旅行

怒涛の10連勤が終了し、4日間の休みがあったのでバレンシアとラマンチャへ2泊3日の旅行に

今回のメインイベントはバレンシアにあるムスティギーリョというワイナリーを見学すること

バレンシアというと太陽さんさん、地中海にオレンジ!みたいな印象があるかもしれないけれど今週末の旅行はバレンシア州といってもラマンチャにかなり近い内陸部なので海を見ることもなくどっちかというと景色は山がち

もうひとつの目的は、結婚したときに友人にプレゼントしてもらったギフトボックスをつかうということ

このギフトボックスはいろんなアクティビティとかホテルとかレストランから1つ好きなものを選んで使用できるというものなんだけど、なにせあまりにもいろいろな選択肢がありすぎて迷ってしまい、場所もなかなか行きづらいところにあったりなんかしていつ使おうかと先送りにしてきた

ちょうど今回行こうとしていた目的地に対象のホテルが、帰り道の近くに対象のレストランがあったのでここぞということでやっと使うことができた

 

ということで行先はまずウティエルというまあ誰もいかなさそうな小さな町

それからアルマンサというお城が一つ立っているくらいのこれまた小さな町で2日目のお昼ご飯

最終日はなぜかマドリード人の中でスペイン一ダサい町という評判のあるアルバセテで1泊

かなり地味な旅程を攻めてみた

ついてからすぐにこれもさっきのギフトボックスにホテル宿泊とパックでついてきたワイナリー見学

このワイナリーは特に聞いたこともなかったしそこまで興味があったわけでもないVera de Estenaというところ

正直言ってまだまだ発展途上というワイナリー見学ツアーだった

まず車で行くのに道がわかりにくく看板も出ていないのから始まり、ガイドしてくれた女の子もワイナリー経営者の娘というだけであまり研究熱心ではなさそうで質問にも「ちょっとわからないな~」としか答えられず

ワインもものすごくおいしいかと言われるとそんなんでもないし…

この見学ツアーにお金払って参加したいかといえば正直なところあまり…という感じ

もやもやしたままワイナリーを後にする

 

ホテルについているレストランでバレンシア名物の米料理を堪能した後隣町のレケナというところを見学

ここで面白いワイン屋さんを発見

tienda-vinos

そもそもこの地域はウティエル-レケナという地域呼称があって、ワイン造りも盛んだ

それから実はスパークリングで一定条件を満たせばカバと名乗ることもできる

実際お店に来るお客さんでたまにカバが欲しいけどカタルーニャのは嫌だ(特に政治的な意味で)という面倒なおっさんとかにはこの地域のカバを渡すと買っていってくれる

で、このワインショップはそのウティエル-レケナとしてワインを出しているワイナリーが集まって作った農協組合が出しているショップ

30のワイナリーがそれぞれのスタンドに自分の作っているワインを置いて好きに売るというスタイル

お店の人もおそらく農協の人で、彼曰くここら辺の地域のワイナリーの最終目標としてマドリードでワインを浸透させること、と言っていた

今度また別記事にするけれど、マドリードはほぼ9割リベラ・デル・ドゥエロ一辺倒なのでこういうバレンシアのちょっとミディアムボディ系のワインを飲んでもらうためにはそれなりの苦労があるんだろうな~と

ここでマドリードでは買えなさそうなワインを6本購入

📍Ferevin / Calle Cuesta de las Carnicerías, s/n, 46340 Requena, Valencia

 

レケナの町はこんな感じ

requena

 

2日目はメインイベント、ムスティギーリョを訪問

前日のがっかりなワイナリーツアーの効果もあってかはわからないけれどこのワイナリーは素晴らしかった

これもまた別の記事にてレポートします~

大満足でバレンシアをあとにし、アルマンサという町でさっきのギフトボックスを使ってお昼ご飯

このレストランもなかなかおいしくて、特にお肉は親企業がもっている農場から直接仕入れるそうで、逆にお肉以外はどこの仕入れ先から仕入れてもいいし、年に一回加盟店が一堂に集まってレシピ大会を開き、優勝者のレシピは全国のお店でメニューとして取り入れるというイベントも行っているとのこと

半フランチャイズで技術もみんなで教えあったりして共有するけどレストランとしての自由もかなりあるというなかなか面白い経営スタイルだった

 

そしてアルバセテ

この町はさっきも書いた通りマドリード人の中でスペインで一番ダサい町としての汚名を着せられている町だそうで、実際どんなにダサいか見てみたいと夫のいたっての希望で今回の旅程に潜り込んだ町

着くと何がダサいんだろう??というような普通の中規模都市だったのだけれど人々の様子とかを見ているとなんとなくわかるような気がしてくる

普通このくらいの規模の町だったら日曜夜でもバルとかレストランとか空いているはずなのに、ここは夜のまだ8時くらいからクラブで音楽がガンガンかかってたり、まちゆく人のスペイン語のアクセントをよーく聞いているとちょっと田舎っぽかったりと都市になりきれない町感がむんむん伝わってきてあーこういうことかと納得

前日のウティエルやレケナもそうだったけど、観光客はスペイン人も外国人も一人も見かけなかったといっても過言ではない

そんななかアジア人の私と半分イラン人の夫がいかにも旅行者感をかもしだしながら歩いているとすれ違う人の視線がいやでも感じられてなんとなく居心地が悪い気もした

最終日の昼食はお米料理

イカ墨のパエリアがめちゃくちゃおいしかった

なぜか10回以上予約の電話をかけたのに1回もとってくれなかった

ちょっと不安だったけど行ってみたらとてもよいレストランだった~

arroz

📍Restaurante L'arruzz Albacete / C. Purísima, 1, 02002 Albacete

 

とまあそんなこんなで2泊3日の旅もあっという間に終わり帰途につく

今回はワインを合計12本購入

vinos