NIEがおりたのでずっとやろうと思っていた役所の手続きを2つ立て続けに行った
まずは電子証明 (certificado digital)
電子証明は最強のツールで、これがあれば住民票だって市役所に行かずともメールに届くように申請できるし、税金の支払いもネットで簡単に申し込める
しかも登録は簡単で、ここのサイトにアクセスして事前準備のツールをインストール
インストールしたらメールに申請番号が届くのでその番号とパスポート、NIEをもって区役所に行き手続きをしてもらう
するとまた別のメールが届くのでそのメールをもとに別のツールを先ほどと同じパソコンにインストールして完了
区役所には1回行かなければならないけれど、これが終わればあとはもうよっぽどのことがない限り役所に行く必要がなくなるので絶対におすすめ!
実際に運転免許の手続きをする際に住民票が必要と書いてあったので申請したけど(交通局行ったら結局いらないと言われた…)、前日に申請して翌朝の朝一にはメールに住民票が届いた
そして運転免許の手続き
日本の免許がスペインでも同等に使用できるという協定が日本とスペインの間ではあり、わざわざスペインで運転免許を取り直さなくても一つ手続きを行えば引き続き運転できる
この申請に必要な書類は、申請書、日本の運転免許書、シコテクニコとよばれる運転しても大丈夫かを医者に診断してもらった書類、日本大使館でもらえる運転免許証のスペイン語訳
大使館でもらう書類はネットで運転免許証の写真をアップして事前につくってもらえれば当日は大使館に行ってすぐにできた書類をもらえるので便利
大使館にメールすると詳細を親切に教えてくれる
それから医者の診断書もその日にはんこ押して発行してくれる
まあ診断とは名ばかりで、今まで痙攣とか病気をおこしたことがあるかなど聞かれたり視力はかられたりあとはちゃんと線に沿ってハンドルを操作できるかなどの簡単なテストを受けるだけ
免許交換の手続きはここのサイトから申請の予約を取ことができる
申請の内容ごとにとるべき予約が違うのだけれど、運転免許交換の手続きの予約をとろうとするとプルダウンで選ぶところに「日本」という選択肢がない
困ったので電話して聞いてみたところ、"Tipo de trámite"のところは"canje(交換)"ではなく"Trámites de oficina(事務手続き)"でいいとのこと
そして次にárea de conductoresだったかな、を選ぶ
そこで出てきた日時を選んで予約は完了
私が予約を入れたときはそれなりにあいている日にちがあったので割とすんなり予約がとれた
で、実際に予約日当日指定された事務所に行って用意した書類を提出する
とまあこんな感じなんだけれどスペインでこういう手続きがすんなり終了することは十中八九ないといっていい
今回も行くとまずは「免許証交換はこの予約では受け付けてないよ~」と言われる
でたよ、また仕事したくない役所のスペイン人、と思いつつ、プルダウンに日本がなくて選択できなかったことと電話した先のおねえさんにこの予約でいいと言われたと答える
受付のおじさんがホームページを見ながら「あ、ほんとだね~日本選択できないね~日本人なんてあんまりこないからさ」とどうでもいい言い訳をしてくるのを聞き流す
交換の手続き担当の窓口につないでもらい、必要書類を提出
今度はおねえさんが「この大使館の書類、こんな紙一枚じゃなくてもっと分厚いはずなんだけど~?」というのですかさず「日本大使館の人はこの紙だけでよいと言っていたし、今までもほかの日本人がこれで申請して問題なく通ってきた」と言い返す
するとほかの同僚にも日本がこの書類だけでいいのか聞いてきて、結局OKとのこと
スペインってさー臨機応変な対応というのが全く持ってできないんだよね
今までやってきた仕事からすこしでも外れたら、考えもせずに「できない」といって突き返す
これはお店で働いている同僚を見ても、プロセスの一つひとつを暗記してこなしているだけで全体像というかなんの目的でなぜその過程を通るのかというのが全く持って理解できていないなあ…ということがしょっちゅうある
まあこんな感じでひと悶着あったけれど無事申請は終わり、あとは2か月後に自宅に送られてくる免許を待っていればよいだけ
今はこの申請の際にもらった紙を携帯していれば問題なく運転できる
この手続きの痛い点といえば、日本の免許証は取り上げられるというところ
日本人にとっての身分証明書である免許証はもっていないと日本に帰ったときに不安…
かといって毎日仕事に行くのに運転は必須なので背に腹はかえられず
これをもってすべての役所関係の申請は終わり
やっと解放された達成感でいっぱいだ~!