人生いちどきり

後悔先に立たず!美食の街、サンセバスチャンの大学院でソムリエのコースを修了後、スペイン人と結婚して現在マドリード暮らし

カスティージャ・イ・レオン ワイナリー訪問

今週の日曜日はカスティージャ・イ・レオン州にあるアバディア・レトゥエルタ (Abadía Retuerta)というワイナリーを訪問した

インターン先の会社がこのワイナリーに招待され、強制ではなく挙手制での参加となった

こういう機会もなかなかないし、バスで連れて行ってくれるというので私も参加することに

更にこのワイナリーにはホテルやミシュラン星付きのレストランがついていて、今回は昼食もそこで出ると聞いたのでなおさら

entrada

 

結論から言うと残念ながらあまり今回の訪問には満足できなかった

100点中35点といったところかな

ついてまずテロワールアカデミー(Academia de Terruño)というこのワイナリーが独自に開催している3時間の講習を受ける

この講習ではテロワール、つまりワインをつくり上げる上でカギになってくる土壌や気候、人の手の入れようやブドウ品種などをどううまく用いるか、どう理解すればよいかという点についてテースティングも交えて読み解いていく

私は実はこの講習、バスク・クリナリーセンターで全く同じ人から全く内容で受けていたのでまったくもって新鮮味がなかった

テースティングするワインやスライドもちょっとばかし変えるのかな~と少なからず期待していたけど、本当に全く同じだった

さすがに同じ内容の講習を3時間聞くのはなかなかにつらい

 

講習が終わると畑を見学

このワイナリーはリベラ・デル・ドゥエロ付近に位置していて、ちょっとだけD.O.の指定する区域から外れているのでリベラではなくカスティージャ・イ・レオンのワインとして出しているとのこと

このあたりはメセタの中でも標高が高いところに位置していて、朝晩の気温差が激しいので香りの凝縮したワインに

そして日中は気温が高いので全体的にフルボディで骨格のあるワインに仕上がる

向こうの方に見えるのがリベラでもおなじみのワイナリー、アルスアガ(Arzuaga)とのこと

その近くには確か著名なワイナリー、ピングス(Dominio de Pingus)の畑だと言っていたと思う

そんな感じでリベラのこのあたりはスペインの中でも名の高いワイナリーがそろっている地域

vinedo

 

uvas

ブドウはもうすっかり実っていて、一部の畑では収穫も終わったとのこと

一粒食べてみたけど甘くてとてもおいしかった

これは確かテンプラニーリョだったかな

 

さて畑を見終わると今度はお待ちかねの昼食の時間

通されたのはもともと玄関脇の通路だったところにテラス席をいくつかおいてみたみたいなところで、本当においしいごはんが出てくるのかちょっと不安になる

しかもちょっとスペインの村に特徴的な家畜のにおいがぷんぷんと漂う

いった日はめちゃくちゃ暑く、マドリードでも37度とかそんな感じの日だったので、午後14時にパラソルはあるとはいえもわりと暑い空気の中ワインを飲んだりごはんを食べたりするはめになった

まずスペイン風お通しのオリーブとエンブティード(チョリソーやハムの盛り合わせ)が出てきて、そのあとあのいつものロシア風サラダが出てくる

それからクルマエビのカルパッチョ、そしてメインは肉か魚でも出てくるのかな~と期待していたらまさかのパストラミサンドイッチ

しかも隣の人と半分こ

がー---ん

楽しみにしてたごはんだったのにまさかのサンドイッチか~

しかもデザートはスペイン料理の中で一番嫌いといっても過言ではないarroz con leche (冷たくて甘いミルクがゆみたいな)

さすがに全然手つけてなかったらお店の人がトリハス(フレンチトーストのもっと甘い版 みたいな)のアイスクリームに交換してくれた

暑いしハエは誇張じゃなく50匹くらいは飛んでいて、快適な環境でのごはんとは程遠かったし大しておいしいものも出てこなかったので残念

 

そんなこんなでツアーは終了

行きも帰りもバスの中は動物園かと言いたくなるくらいざわざわとうるさかった

院のワイナリーツアーでもこんなに一部始終うるさかったことはないのでなんだかあっけにとられる

 

ボデガに直接行けたのはよかったしまん丸と太ったブドウを見られたのもよかったけど全体的にもやもやの残るツアーとなった