人生いちどきり

後悔先に立たず!美食の街、サンセバスチャンの大学院でソムリエのコースを修了後、スペイン人と結婚して現在マドリード暮らし

最近のんだワインなど

毎日6時半に起きて8時から何ケースもワインを運び配置するという作業を繰り返している

ソムリエは力仕事だと、以前箱を運んでいる最中に腰をけがしたらしい上司が言っていた

私は今までずっとオフィスでの仕事だったので力仕事や8時間立ちっぱの仕事はあまり経験したことがない

10年前にやっていたディズニーのキャスト以来だ

そんなわけで毎日帰ってくると身体的にへとへとになっていて、あとはちょっと公園に散歩に行ったり家でネットフリックス見たりするくらいの体力しかのこっていないのである

しかも今ルームメイトのうち1人の友達が3人やってきていて、家にいてもなんだか落ち着かないし…と思っていたら最近急に涼しくなったこともあって先週末は風邪をひいて寝込んでしまった

 

先週は2日続けてワインバーで行われた試飲会の手伝いをしていて、その試飲会のうちとくに1日目のほうが破滅的に無計画な試飲会だった

イベント部所属の女性が企画した試飲会なのだが、開始1時間前にワインバーに上がってきてと言われたので上がるとなぜか彼女の別のお客さんが来ており彼らとテースティングを始める

私は何人来るかもどのワインを試飲するかも何杯の予定なのかも聞かされないままテースティングといえばグラスとお水とpicos(無味のかりかりスナックみたいな)だよなと思いとりあえず用意しはじめる

ワインバーの方はあまり来たことがないので何がどこにあるかもわからずバーの責任者に一つずつ場所を聞きながら準備

19時に始まるのでお客さんがどんどんやってくるけど、肝心の主催者はまだのんびりと別のお客さんと食べたり飲んだり

お客さんが全員席につく中ようやく20分遅れでやってくる

それからプロジェクターをいじったり資料を用意したりで開始時間30分ほど遅れる

開始後、白ワインを注ぎ終わった後もう一つ白ワイン注いどいて~と言われたのだが私にはどうみても白ワインは1種類しか見えない

「これこれ、これ注いで!」と言われたのだが、それは赤ワインだ

どうやらそのワイナリー赤ワインと白ワインのエチケットが結構似ていて、彼女は間違えて赤を用意してしまったらしかった

私はあまりの不準備さに開いた口がふさがらず、とりあえず下のお店の方から白ワインをとってきて大急ぎで冷やす

さらにお客さんが、周りの雑音で主催者の声が全く聞こえないとめちゃくちゃ不機嫌になり、そこからパーテーションをがちゃがちゃと出し始める

そしてマイクも出してきたのだが、あのさあ、こないだの試飲会でも声聞こえないって言われてマイク途中で出してきたよね??なぜ学ばない?とまた開いた口がさらにふさがらなくなる

しかも途中でパソコンの電池が切れて電源持ってきてなかったので途中で彼女のオフィスにあるリュックからケーブルを持ってくるように言われる

いやいやもう準備が足りないにもほどがあるよなあ…これでお客さん50ユーロ払ってるんだぞおい…

今回来たお客さんは二度と戻ってこないだろうなあと思った試飲会だった

 

まあそんなこともあって、さすがに悪いなあと思ったのか、お土産でワインを3本もらった

せいぜい1本15ユーロずつくらいかなあと思っていたのだけれど、1本は65ユーロ、もう一本は40ユーロ(最後の1本は8ユーロ)と、割と高級なワインをくれた

それがこの3本

vinos

1. Viña Gómez Malvasía Rosado Dulce (D.O. Valle de Güímar)

2. Bodegas Monje Vijariego Negro (D.O. Islas Canarias)

3. Bodegas Ordonez Nisia Verdejo Old Vines (D.O. Rueda)

 

このうち今のところ真ん中のビハリエゴ・ネグロを飲んでみた

これは63ユーロ

カナリア諸島のワインって、私は今のところ白ワインをいくつか飲んでるけど結構大涌谷みたいな温泉みたいな独特の硫黄のにおいがして、ちょっと苦手だった

たまに何かごはんに合わせて飲むのは面白いけどデイリーワインという感じではない

ただこの赤の方は、タンニンもそんなに多くなく果実味がしっかりしていてめちゃくちゃおいしかった

たまたまゴルゴンゾーラチーズのパスタをつくったのでそれに合わせて食べてみたけれど、タンニンがそんなにない分変なえぐみも感じられず思いのほかめちゃくちゃよいマリアージュとなった

1番目のワインはどうやらロゼの甘口ワインで、こちらは40ユーロのやつ

今度満を持して開けてみようと思う

3つ目はまあ大体味の想像はつく

フレッシュなベルデホだろうという感じ

私はベルデホそこまで好きじゃないのであれだけど、まあこういうデイリー使いのワインがあっても使い勝手が良いだろうというかんじ

 

そのほか最近のんだワインでおいしかったのはこれかな

cansumoi

- Can Sumoi Xarel-lo (D.O. Penedés)

ボトルがかわいいのでなんか一輪挿しとかに使えそうなのがよかったのと、13ユーロと経済的なのに変な後味や苦みもなくとても飲みやすかった

青リンゴや洋ナシの香りにちょっとハーブの香りがするようなワイン

 

最近飲んでんー----微妙とおもったワインはこちら

Bobos

- Bodegas Hispano+Suiza Bobos Finca La Borracha 2019 (D.O. Utiel-Requena)

これもボトルがかわいいから買ったんだけど…樽香しすぎ!

テクニカルシート見たらやっぱり新樽を使っていて、このスペインの樽を使えばいいという思考は本当にやめた方がいいと思った

ボバルはあまり単一品種で使われないような品種で、これは確か100パーセントボバル

うまい具合に果実味引き出してんのかな~と思って期待してたけど、やっぱり樽の呪縛からは逃れられていなかった

同僚にその話したら、別のヴィンテージだと意外とおいしかったと言っていて、ただヴィンテージにかなり差があるワインだとのこと

ん-ー-なんだかなあ…ちょっと残念だった