先日インターン先のお店でトロのワインの試飲会が行われた
トロといってもマグロではなく、スペインのカスティージャ・イ・レオン州にあるD.O.Pの一つで、Tinta de Toro (=テンプラニージョ)という品種メインの赤ワインが多く生産されている
ものすごいタンニンとボリューム感が特徴で、多くのワイナリーが樽、しかも新樽を使うことが多い
有名どころだとベガ・シシリアが手掛けるPINTIAというブランドとか
ピンティアはよくブラジル人がお買い求めすることで店の中でも有名
場所的にはリベラ・デル・ドゥエロの少し西、ベルデホから造られる白ワインで有名なルエダのすぐ西といったところ
今回の試飲会には総勢20ワイナリーほど参加し、一般客は25ユーロでグラスを片手に直接ワイナリー関係者から話を聞きながら好きなだけ試飲ができるというのがイベントの主な趣向
まあ25ユーロはちょっと高い気もするがそこは今回は置いておこう
先ほども書いたようにトロのワインはめちゃくちゃボリューミーで、ちょっと飲んだだけで口が真っ黒になるというワイン
なので私の好みでは正直あまりない
が、まあ従業員はタダで試飲ができるのでこれを機に7、8ワイナリーを回ってみた
その中でも一つ印象に残ったのがこちらのワイナリー *VOLVORETA*(ボルボレタ)
ほとんどのワイナリーが熟成に樽を使う中、こちらはアンフォラというちょっと写真にも写っているツボのような容器で熟成させる
エコロジーで環境にも配慮した栽培を行っているとのこと(まあ最近のワイナリーはエコやナチュラルを売りにしているところがごまんといるけど)
何が違うって、その味わいで、通常のトロワインはあまりのタンニンに舌や喉が痛くなるくらいだけど、このワインはすー--っと喉の奥を通っていく感じ
ブースの周りにタイムとか薬草をもってきてたからかもしれないけど、ワインもそういうハーブ系の香りがふわっと漂ってとてもエレガント
アルコール数はやはりトロなので結構高い印象だったけど、何か普通とは違うものという意味ではこのワイナリーは結構面白かった
ワイナリー自体も何世代も続く歴史あるワイナリーというよりは、姉妹で20年ちょっと前に始めた若めのワイナリー
そしてまた醸造家がよくしゃべるんだよな~
ほんとに自分のやってることにめちゃくちゃ自信を持っていて、周りの人にもぜひその愛情をこめて造ったワインを飲んでほしいという感満載だった
日本にはほんの少量だけ輸出していると言ってたけど、ほとんど個人の輸出のようなものだと言っていた
機会があったらワイナリーも見学してみたいな~と思ったこの頃