今週は週明け早々ボルドーへワイナリー見学ツアーに行ってきた
これも学校のツアーの一つで、今回は1泊2日と少し短め
サンセバスチャンは車で20分も行くとすぐにフランスなので、ボルドーへはバスで3時間半かけて移動
さっそくボルドーへ到着すると一つ目のワイナリーへ向かう
①Domaine de Chevalier (ペサック・レオニャン)
こちらのワイナリーは、ワインは畑から、という考えを根底に持っていて、いかに畑を最高の状態に保つかを常に一番に考えているということがひしひしと伝わってきた
ワインはオフィスでパソコンをいじっているだけじゃつくれない、常に人間も自然の一部だと思って畑と接することで結果的にいいワインができるということを話していた
その表れとして、45人のスタッフが畑を徹底的に管理しているとのこと
大体どのワイナリーも、蔵を代表するトップワインとセカンドワインを出しているところがほとんどなのだが、このワイナリーのセカンドワインはトップと同じ畑から来ていて、唯一の違いはテースティングした際に微妙に納得する質に至っていないワインをセカンドに回すらしい
教科書ではボルドーは海洋性気候でカンカン照りにならないという話はよく見ていたけど、実際に行ってみて実感
もう5月も終わりなのにサンセバスチャンと同じく涼しい天候で、風も常にそよそよと吹いているけど湿気が多いという感じ
テースティングは、赤白両方行う
このワイナリーは赤も白もクリュ・クラッセに格付けされている
まずは赤の2021ヴィンテージ
まだこちらは市場には出回っていないもので、ネゴシアンに売る用のワイン
ボルドーではヴィンテージが出たらネゴシアンという人たちに売って熟成する前にワイナリーにはすでに利益が入ってくるというワイナリー的にはありがたい商売の方法をとるのが伝統
タンニンもしっかりしていて、まだ硬さもあり今後熟成したらきっとおいしくなるに違いない、というワインだった
その後赤の2017年
ものすごく複雑な香りを呈していて、飲んだ後も口の中にバターのようにずーーーっと心地よい香りが残っているものすごくよいワインだった
それから白でも同じように2021年と2015年を飲み比べてみる
あんまりボルドーの白は飲んだことなかったけど、2021年はものすごくフレッシュで突き抜けるような香り、2015年は更にそこに複雑さが加わって圧倒されるようなワインだった
一番目のワイナリーから、やっぱりボルドーは違うなあという印象を得てこのワイナリーを後にする
フランスではスペインとは違って12時頃にお昼を食べる
スペインがただ遅いだけなんだけどね…
ご飯は先生が予約してくれたところで食べたのだが、サラダとデザートがビュッフェ形式でメインがお肉
ビュッフェの方は特にこれと言っておいしいというわけでもなく
メインには牛肉を選んだのだが、運ばれた瞬間ものすごいニンニク臭が
しかもお肉もほぼレアで、にんにくを好んで食べるスペイン人もさすがに圧倒される
この昼食にあたった人が結構いて、今後の旅程が多くのクラスメートにとってきついものになったのであった…
出てきたワインもそこらへんにあったブドウが勝手に発酵したのか?というぐらいめちゃくちゃまずくてびっくり
気を取り直して次のワイナリーへ
②Château Climens (バルザック)
バルザックといえばソーテルヌと並んでセミヨンからつくられる甘口ワインで有名な地域
今回いったワイナリーも甘口ワインをメインに生産している
到着するとまずは畑を見学
この畑にはロバがいて、ロバが出ないようにかロープがはってあり畑の中には入れなかった
ビオディナミ農法を採用しているワイナリーらしく、地球の4要素、火・土・水・空気を意識しているとのこと
このロバは土の要素を補うために飼っているとのことだったが、なんだかなあ…
ただロバ置いとけばいいというものなのだろうか??
話によると、この2年は出来が悪かったらしくシャトーとして市場に出したものは1つもなかったという
それにここ最近の甘口ワイン離れも相まって結構経営厳しいんじゃないかなあというのが見え隠れしていた
テースティングは辛口と甘口両方行ったのだが、辛口の方はあまりとっかかりのないプレーンなワインで、何といえばいいのか…という感じ
今年はいいブドウが収穫できればいいのだけれど、、、と願ってやまなかった
ワイナリーを後にしてホテルへチェックイン、そこからちょっと休憩したあとクラスメートと街へ繰り出してみる
ホテルは中心部から歩いて40分ほどのところにあり、散歩もかねて歩いて行ってみる
おしゃれなバーを事前にサーチしてくれたおかげで楽しいひと時に
このあともケバブを食べたり(スペインよりフランスのケバブのほうが凝ってておいしかった)、パブで飲んだり…
2日目のレポートはまた別記事で!