人生いちどきり

後悔先に立たず!美食の街、サンセバスチャンの大学院でソムリエのコースを修了後、スペイン人と結婚して現在マドリード暮らし

外食より家食に限る今日このごろ

最近は本当に物価が高くて外食なんかした日にはお会計を見てびっくりなこともしばしば

しかもここ最近はスペインもどんどん貧相になってきて、マドリードなんかじゃ期待に応えられるようなレストランは500軒に1軒といったところ

質も低く値段も高いんじゃ外食をする気も失せる

 

ということでもっぱらごはんは家で食べるようにしている

こういう時にうちにシェフがいるとありがたいのだ

スーパーに買い物に行っても物価高を目の当たりにするので毎日のご飯はほぼ同じであまりバリエーションをつけることもできないのだけれど、昨日は土曜日だったのでささやかにいつもと違うものを作ってみた

夫がテレビで見たアルギニャーノ(Karlos Arguiñano、スペインで有名な楽しい料理人のおじさん)のレシピを再現

作り方は簡単で、じゃがいもを半分に切って皮ごとオーブンにぶっこみ、その間に玉ねぎやらにんじんやらなすやら、そして贅沢に牛の挽肉をほんの少し加えて炒める

じゃがいもがほくほくになったら中身だけくりぬいて先ほどの炒めたものと混ぜまぜしてまた皮の入れ物に戻す

最後にチーズをたっぷりかけてオーブンでチーズがとけるまで焼く

簡単で美味しいのに材料費は1食分1人5ユーロもしないくらい

じゃがいももめちゃくちゃ大きいので3個分つくったけど半分でめちゃくちゃおなかいっぱいに

patata

これを前回誕生日用に買っておいてずっと眠っていた高いプリオラートと一緒に食す

このプリオラートもさすがに果実味がはつらつとしていて、それでいてちゃんと深みもあってバランスの良すぎるワインで、アルコール度14度なのに2人で1本開けてしまった

古木のカリニェナ100%で、樽も大樽&使用した樽(新樽ではない)ので樽香が果実味を邪魔せず最高だった

さすがに質のよいワインだけあって次の日も全然体に残らず全く酔ったり頭が痛くなったりもしなかった

- Terroir al Limit / Dits del Terra 2019

priorat

物価高に見出したひとときの幸せな時間なのでした~