人生いちどきり

後悔先に立たず!美食の街、サンセバスチャンの大学院でソムリエのコースを修了後、スペイン人と結婚して現在マドリード暮らし

ソムリエのいるワインバー

日本だとソムリエのいるレストランやバーというと格式が高くちょっと入りにくい感じのところも多いけれどスペインだとそんなこともなく、カジュアルで入りやすいバルでワインの相談ができるお店の人がいるところも結構ある

そもそもソムリエという職業の定義が日本に比べてもう少し緩やかで、日本だとソムリエ協会の資格を取得した人のみがソムリエと名乗ることを許されているみたいな空気があるけれど、スペインだとワインに詳しい飲食関係の人だったら資格関係なくソムリエと名乗れるようだ

なので自称ソムリエでもピンからキリまでいるけれど、やっぱりお店の人としゃべったりそれ以前にワインリストを見ればワインに力を入れているお店かどうかはなんとなくわかる

そんな中で面白いワインを取り入れていたり面白そうなイベントを開催しているワインバーを都度つど紹介出来たらいいなということで今回はその第一弾を書いてみようと思う

あ、やっぱり住んでいるのがマドリードなのであらかたマドリードのバルを紹介することになるだろう

 

① Vinoteca Vides

一件目に紹介するのは以前ワインショップでインターンをしていた時に同僚と一緒に飲みに来たワインバーである

マドリードの中心も中心、チュエカという地区に位置し、お店に入ると一面に配置されたワインボトルが目に入る

vinotecavides

こんなかんじで一面にボトルが並んでいる

確かその時の話だとお店のソムリエもミシュランレストランなどで経験を積んだ人が引退というかもうちょっと気軽なお店で働きたいということでこのバルにたどり着いたとかそんなことを言っていたように思う

同席した人々はみな言ってみればワインのプロなので、ほかで見ないような面白いワインとか意外性のあるワインを注文したがったりと要求も高かったが、ちゃんとこちらの要望を踏まえていろいろと出してきてくれたりした

結局4人で行ってボトルを4、5本とグラスを2杯ずつくらい飲んでもう私はどうやって家に着いたのかもわからないくらい危険なことになってしまったが…

確か木曜日とかだったけど着いた時にはお店は人でいっぱいで、予約していてもギリギリ無理やり入った感があったので結構人気なお店なのだと思う

お店のホームページ↓

vinotecavides.es

 

② Lacrado Despensa

こちらは先日たまたま飲むところを探していた時に通りかかって雰囲気のいいお店だなあと思い入ってみたらアタリだったというところ

なんとなくお店の中の様子が明るくて入りやすそうだったのと、タパスメニューがスペイン北部のピンチョスっぽかったのと、ワインが多岐にわたっていそうだなという印象を受けたので試しに入ってみることになった

お店はレティーロ公園の近くに位置する

スペイン、というかマドリードのバルはリオハとリベラデルドゥエロの有名銘柄(マルケス・デ・リスカルとか、パゴ・デ・カラオベハスとか)をちょろちょろっとおいてれば大体の客は満足してくれるだろうという体でワインリストを作っているところが多いのだが、ここはリストを見た限りリオハもリベラも1本ずつ、それよりもスペイン各地からよりどりみどりで取り寄せているという印象を受けた

例えばマジョルカ島のD.O.ベニッサレムとか、ワイナリーも地名もそこまで有名ではないけれど隠れた名品を扱っているという感じだった

ワインを仕入れる前にお店のソムリエがすべてテースティングしているとのことだった

 

私はまずベルムー(ベルモット、赤ワインベースの薬草酒)を注文

シェリーの樽で熟成したベルムーはちょっと味がきつすぎて私はあまり得意ではないというとソムリエはこのマドリードのベルムーを持ってきてくれた

マドリードでもよく飲まれるからね、ベルムー

vermut

 

それから白ワインは私の好きな品種、ガリシア地方のトレイシャドゥーラ

この品種はアルバリーニョほど酸は高くないけれどそれなりに爽やかかつはつらつとした香りのある品種で、たとえて言うならリースリングに対するシルヴァーナーみたいな感じかなあ

そして最後に赤ワインを注文

その日は結構暑かったので、重い赤だとちょっと体がきついかなと思い軽めで飲みやすい赤を頼んだ

持ってきてくれたワインはマドリードのすぐ北、山が連なるセブレロスというところの赤ワインで、これがまた私のちょうどその時飲みたかった淡い色のワインだったのでさすがお店のソムリエにおすすめ聞くもんだなあと思った

cebreros

お店のホームページ↓

www.lacradodespensa.com

 

今回はこんな感じで2軒紹介してみましたが今後もこういうお店を見つけたら随時ブログに乗せられるといいなあ