先日は白ワインだけに絞って14本テースティングした
WSETのクラスでは多くても1回の授業につき5杯が常だったので、白だけで14杯という状況に慣れてなくて最後の方はだんだん疲れてきてしまった…
最初の方はスーパーで購入した本当に安いワインを数本テイスティング
先生は亜硫酸に敏感らしく、スーパーのワインのにおいをかいだだけでくしゃみと咳
クラスメートも、これは亜硫酸が多すぎる、と言っていたがおそらくそれは先生がくしゃみをし始めたからで本当に亜硫酸を感知できているのか不明笑
私にはまだ亜硫酸を嗅ぎ分ける能力はついていないらしい
今回の授業の目的は、アロマの中でもaroma terpénico(テルペン), aroma tiólico(チオール), aroma fermentativo(発酵によるもの)の違いを体験するというもの
私は化学は全くもってだめなのであまりうまく説明できないのだが、授業で学んだことによるとテルペンは主にバラのような香り(e.g. マスカット)、チオールは草木の香り(e.g. ソーヴィニョン・ブラン)、発酵によるものはキャンディーのような香りとのこと
クラスメートに美術の才能に長けた子がいて、その子がグループチャットに送ってきてくれる写真はいつもきれい
こっちは芸術的センスが一ミリもない私がとった写真
今回印象に残ったワインはこちら
El Casetero - DO Campo de Borja, Macabeo (Viura)
確か先生がマスター・オブ・ワインが監修したワインだと言っていた
彼が、あまりアロマティックではないビウラという品種で、どこまでその個性を引き出して作れるかと挑戦して造ったワインとのこと
このワインの前にビウラでも別のワインをテースティングしたのだが、同じ品種とは思えないほど確かに個性が際立っていた
フェンネルやローリエのようなハーブの繊細な香りがまずふわーっとたちあがり、若干ブリオッシュのような香りがするかな?と思ったところでさらっと香りが消えていく、みたいなフレッシュに飲める一本だった
うちでかまどさんという鍋でごはんを炊く時にたまにオリーブとローリエを入れて炊きこむ時があるのだが、まさにそのかまどさんの蓋をあけたときのような香りだった
それから星付きレストラン、Arzakのソムリエとして現在働いているという卒業生がちらっと顔をだしにきた
彼女がそのレストランのワインリストを持ってきたというのでみんなで眺めてみたのだが、なにこれ分厚すぎる!
ワインの種類は320種類以上あり、ワインリストはもはや一冊の本だった
さすがにすべてを覚えきるのは難しいみたいだけど、それでもかなり頑張ってできる限りリストの内容は把握していると言っていた
マリアージュをする場合レストランによってワインが先か、食事が先かは様々らしいのだが、Arzakの場合はまず食事が先でそのあとソムリエたちがその食事にはどういったワインが合うかを研究する、とのこと
昨日も卒業生でENATEというワイナリーで働いた後、また別のワイナリーに移っていろいろなプロジェクトを進行しているという人も少し話に来ていたり、結構ちゃんとみんなワイン関係の職につけているんだな~