人生いちどきり

後悔先に立たず!美食の街、サンセバスチャンの大学院でソムリエのコースを修了後、スペイン人と結婚して現在マドリード暮らし

おいしいバル⑤

先日このバルについて何か書いた気でいたのですが…

今回ご紹介するバルはこちら

En Busca del Tiempo

jamon

このバルは、超中心地ソルから歩いて3分ほどの場所に位置し、それでいて中心地にありがちな「まずい、高い」を提供しないお店です

下の階にはbarra(立ち飲み部分)とmesa(座席部分)があり、こちらのほうは軽く飲み食いする程度のメニュー

上の階にいくとレストランのようになっており、おそらく出しているメニューもだいぶ違うんじゃないかな

私はいつもこの1階で飲み食いしてますが、土曜の昼夜、金曜の夜などに行くともう満席

barraでとりあえずビールを飲みながら待つことになることが多いです

 

先日行ったのは木曜の18時頃だったのでまだだれもいない状態

それでもやっぱり20時頃になるとどんどんお客さんでにぎわってきました

しかも、このバルのいいところは中心地にありながら観光客があまり来ず、地元民であふれているというところなんですね~

舌の肥えた地元民であふれているということにはやはりなんらかの理由があるわけで

このお店のおすすめは、トーストにハモンやらなんやらをのっけたメニュー

かなりボリューミーなのに5€以下とオトク

 

それからスペインにはめずらしくハッピーアワーなるものがあり、ある時間帯(たしか19時~21時とかだったかな…)に飲み物を頼むとおまけでもう一杯ついてくるというもの

それがどの飲み物にも適用されるようで、たとえばjarra(1リットル)を頼めばそれがもう一つやってくるというわけ

先日は3人で行きましたが、3人が3つビールを頼むとこんなかんじに

cerveza

しかもどうもこの2杯分、友達と分けたりしちゃだめらしい

与えられた分は与えられただけ自分で処理しなければならないよう

 

で、それからこのお店の店員さんも楽しくていい人が多いのがポイント

私はなんだかハモンがどうしても食べたくなって、そんな話をしていたらそれを小耳にはさんだ店員さんが、「俺は8年間アジア諸国でハモンを切って暮らしていた」と言い始め、中国かどこかの新聞に載ったときの写真までみせてくれました

ハモンを切るって簡単にきこえるかもしれませんが、これ、もはや一種の芸術なんです

ハモンの切り方によってかなり味も変わってくるし、切るのが下手な人にあたってしまった場合はそのハモンはすべて無駄になるようなもの

そしてハモンの種類によっても適した切り方があるらしい

切る修行だけで何年も費やすなんてこともざら

でも切り方をしっていればそれだけで何十万何百万と収入に差が出てきます

そして彼が切ってくれたのが上の写真

脂肪部分でバラの花までつくってくれました

いうまでもなく味が濃く、めちゃくちゃうまかった

 

このお店道一体が全部同じ経営者らしく、出しているトーストも大体同じなのですが、隣の店はカタルーニャ料理と海鮮多め、などちょーっとずつ工夫もされていました

そしてこのバル群でめちゃくちゃ成功した経営者は超成金に上り詰め、息子は免許をもってないのにベンツを買ったりしているらしい

 

そんなことはどうでもいいですが、中心地にちかいのにおいしいバル、是非たちよってみてください

☸ En Busca del Tiempo

住所:Calle Barcelona, 4 28012 Madrid

Metro, Cercanías :Sol駅から徒歩3分

 

お店のサイトもあったので店内の様子はこんなかんじです

www.enbuscadeltiempo.es