前回の記事の続き
セビージャ観光の次の日はチピオナ(Chipiona)という近郊のビーチへ
水着を持ってきていなかったのと曇りで比較的涼しかったので海には入らずいとことその彼女が水浴びしているのを見守る
セビージャには海がありそうでないので夏はこういった近場の海岸へ毎年出かけるという
ここでも新鮮な魚介類を堪能
4人でたらふく食べて56ユーロ
これがアンダルシアの魅力だ
海を後にしようと車に乗った瞬間どしゃぶりの雨
ほんの一歩遅かったら大変なことになっていたよ
セビージャへ戻りいとこ行きつけのバルで夜まで飲んでへとへとになって帰途につく
最終日は家に泊めてもらっておきながらあまり顔を合わせる時間がなかったおじさん夫婦とごはんを食べることになっていたのだが、朝から台風のような暴風と雷と雨でそれどころではなくなる
ただどうしてもセラニートというハモンと焼いたお肉を挟んだパンを食べたかったので、家の近くのバルでミニセラニートを食べてみる
やっぱりアンダルシアはどこでハモンを食べても最高においしい
それからおばさんが作ってくれていたスープを飲みながら家でゆっくり懇談
この一家は全員福音派の敬虔なキリスト教徒で毎週日曜日には教会の活動に出かける
スペイン人でも意外としっかり宗教を信仰しているという人はあまりあったことがない
普通に会話していてもちょいちょい神が出てきて、なんだか自分とは全く別の価値観を持っているのが新鮮だ
この日はマドリードにものすごい暴風&大雨の予報が出ていて、家を出たり車に乗ったりするのは危ないので極力やめるようにとの警報が発令されていた
私たちもマドリードに帰る日を一日延ばすことは十分にできたのだけれど、私が精神的にというか体力的にというか限界で、一刻も早く自分の家に帰りたかったので行けるところまで行ってやばそうだったらどこかに一泊しようということになった
話に花も咲きセビージャを出たのは夕方の6時半だったので、帰路のほとんどが暗闇になってしまった
最後の30分くらい大雨で前が見えず高速に溜まった池というか水の海にハンドルを取られそうになり結構危険だったが何とか無事に帰宅することができた
もともとスペインで言えば私はがぜん北部派で、セビージャから帰ってきた今もそれに変わりはない
昔グラナダで変なぼったくりにあって嫌な思いをしたし、アンダルシアのずけずけ喰いこむ感じが正直苦手だ
もちろんひとくくりにしては言えないけれど、南の方で実際に出会った人たちはなんというか火のないところに煙を立てるというか、一見問題なさそうなところにわざわざ問題をつくるのがうまいというかそんな印象を何度も受けた
マラガでマラゲーニョ達とフィエスタした時もしかり、夫の親戚を観察しているときもしかり
もちろん北部も問題のある人はあるだろうけれど、この異常な暑さとしつこくこびりつくような太陽がどこか人間をおかしくしてしまうのではないかというのが持論だ
もちろん南部にもまっとうな人はごまんといるだろうし一概には言えないけど
まあそれでもあの陽気な感じと、何言っても面白く聞こえるのは話していて楽しいし、悪いところばかりではない
それにあんなにおいしいタパスたちがあんなに安く食べられるなんて天国だ
ちなみに今回の旅の戦利品はこちら
チピオナのモスカテル、日干しで乾燥させた甘口ワインにシェリー酒のVORSオロロソ、それからセビージャのワイナリーのアモンティジャードに同じくセビージャのワイナリーのオーガニックワイン
Jerezにはワイナリー見学で行ったことがあるのだがセビージャのシェリーというのはあまり飲んだことがなく、どんな感じだか興味津々
Delatierraという名のワインショップのおじさんはウェールズの人で、陽気な弾丸トークでいろいろとおすすめしてくれた
ということで今回の親戚巡りはこれにて終了
次はクリスマスかまた来年いつか機会があるときにだな