人生いちどきり

後悔先に立たず!美食の街、サンセバスチャンの大学院でソムリエのコースを修了後、スペイン人と結婚して現在マドリード暮らし

断水が後を絶たない

以前スペインに住んでいたときはそんなに起こらなかった事象なのだが、
最近いろんなところでしょっちゅう断水に見舞われる
この3ヶ月でオフィスでは4、5回は起こったし、
新しい引越し先はいろいろな問題があって
特に水回りの事案がなかなか解決しなくてとても困っている

明日もオフィスは断水
まだ事前に連絡がくるからいいものの、
朝の10時ころから帰る時までずっと水が使えない
いやむしろ事前に通知すればどうせ許してくれるっしょ、
みたいなかんじで踏ん反りかえってる感が否めない

水が使えなくて一番困るのが、トイレに行けないということ
これはもう死活問題ですね
確かに断水前に水をバケツに汲んでおいて
水洗トイレと同じ要領でザーっと流せば解決するんだけど、
何せ同じフロア約20人に対してバケツが3つくらいしかないので
とてもじゃないけれど1日中、全員分はもたない
ということで少なくとも5時間はトイレを我慢していなければならない
とりあえず水を飲むにしてもちょっとずつ制限して飲むとか
ものすごく気を使わないといけないのでめちゃくちゃきつい
家でも満足にトイレが使えないのに
オフィスですら十分に用を足せないとは・・・

それから給湯器がうまく機能しないことも多々ある
給湯器が使えないとシャワーに入れない
もしくは使えても数分しかもたないので風呂場で凍えそうになることも
私は髪の毛がめちゃくちゃ長く、
髪に命をかけていると言っても過言ではないので
お湯が十分に使えないのもかなり困る
こないだなんか鍋でお湯を沸かして風呂場で水と混ぜて
ちょびちょび使ったり、
文明の発達によって人間の生活基盤が逆に脆くなったことを
肌身を通して感じずにはいられない

それから工事・・・工事に次ぐ工事・・・
いつもどっかしらほじくっている
オフィスも街も道路も水道管も
ほじくって大体の場合“予想外の自体”が発生するので
遅延に遅延を重ねる

断水が起こるのはこの建物だけではない
ほかの人の家でも「今週日曜日10時から14時の間断水を行います」
という張り紙を見かけた
日曜のその時間ってちょうど起きてきて昼ごはんの支度する時間じゃん・・・!
(スペインでは昼ごはんの時間は14時15時が一般的)
なぜわざわざそんなときに水を断つのだろうか

この国では人の足を引っ張るのが日常茶飯事だ
いかにやっつけ仕事で済ませるか、
いかに人の間違いをつっつくことで自分が上の立場にいるように見せかけるか、
そんなことばかり考えているような気がしてならない

すごく人懐っこくてとっつきやすくてやさしくて楽しい人たちだけど
本当に信頼のおける友人を獲得するためには
忍耐と少しの運、そして十分すぎるほど十分な時間が必要だと思う
まあそれでも私はスペインが好きなんだけどね