先日スイッチのゼルダの伝説を買ってからというもの毎日せっせとプレーしています
こんなことができるのも今のうちくらいだろう…
ところで現在結構時間があるので去年合格したスペイン語の検定DELEについてちょっと書いてみようかと思い立ちました
そもそもDELEというのはなにかというと、Diplomas de Español como Lengua Extranjera (外国語としてのスペイン語検定)の略で、日本のスペイン語学習者のなかでも割と知られているスペイン語検定と決定的に違うのは、全世界的に通用する検定だということです
受験はスペインではもちろん、日本をはじめ世界中の様々な場所で受けることができます…受験料はべらぼうに高いですが
レベルはA1-A2-B1-B2-C1-C2の6段階に分けられていて、文字と数字が大きくなるほど難しくなります
このレベル分けはイタリア語やドイツ語、ひいては英語でも大体同じようなレベル分けがなされた検定試験が存在するようで、たとえばスペイン語のB2保持者とドイツ語のB2保持者は言語は違えどほぼ同一の言語レベルをもっているとされているようです
英語でそんな分け方の検定あったかなーと思ったのですが、ケンブリッジ英語検定が同じような分類をしていたのでもしかしたらこれのことをさすのかもしれない
詳しくはこちらのサイトに表記があります
DELE C1の試験の形式としては、読解・聴解・作文・口頭試験の4セクションに分かれており、読解と作文の合計点数が50点中30点以上かつ聴解と口述試験の合計点数が50点中30点以上の場合に合格となります
すべての能力がまんべんなく鍛えられていないとなかなか合格は難しいんですね~
個人的にはB2は留学半年後くらいに一応取得できましたがC1の攻略にだいぶ時間を要しました
で、前置きが長くなりましたが今回はもしかしたらB2からC1の壁を同じように感じている人がいるかなあ…いるかもしれないなあ…と思い筆を執った次第です
あくまでも個人的な感想及びおすすめですのであまり真に受けないでください…ネ
使用した教材はこの2冊
1.El Cronómetro (Editorial edinumen)
こちらの教材の素晴らしいところはですね~解説がかなりしっかりしているところです
自学自習を念頭においておそらく編集されているので「なぜその解答にたどりつくのか」はもちろん、「どうしたらこういった類の問題を解けるようになるのか」という応用がきく説明がなされていてとても充実した1冊となっています
それから文章のレベル自体も本番よりも少し難しめに設定されているのでこの1冊をやり込めば本番こわくない!
先ほど試験が4つのセクションに分かれていると書きましたが、このテキストではそのすべての種類の練習問題が盛り込まれているのでとりこぼしもありません
2. Objetivo DELE C1 (SGEL)
さきほどのCronómetroでも十分なのですが、練習問題が各4章分しかないのでもっと数をこなしたいなあと思った時に買った本です
たまたま本屋で教材をながめていたときに、絵やイラストが多すぎずひたすら模擬試験のようなものができ、かつ解説もある程度しっかりしているものをぺらぺらめくりながら探したら結果これにたどり着きました
おすすめ教材①ほど難しくはありませんが非常にシンプルで見やすい構造になっていて買ってよかったなというかんじでした
できれば要所要所で助けてくれる(辛口でスパルタの)ネイティブがいるとよい
読解や聴解などはノートとCDがあればある程度一人で勉強を進められるのですが、作文と口述試験はやっぱりネイティブに見てもらったほうが力がつくと思います
ネイティブにしかわからない言い回しが必ずありますし、言いたいこと/書きたいことを日本語からスペイン語に単に訳しただけではうまく伝わらないこともあります
そしてこちらの考えや回答を十分に尊重してくれるやさしい先生や友人もいますができればそれよりも間違っていたらばんばん指摘してくれるような人を師匠として仰ぐと自分の力も結果的に伸びます
自分の書いた文章にじゃんじゃん赤入れられたり段落ごと「不要」と一蹴されたりして結構落ち込みましたが今ではそのくらいしてくれてほんとにありがたかった…
すぐそばにネイティブの知り合いがいなくてもスカイプでレッスンを展開しているネイティブの先生も結構います
中には週1で1か月だけDELEのこの部分の対策をしたいのだけど…という相談に乗ってくれる方もいるので一度相談してみてはいかがでしょうか
その他念頭においたのは…
スペイン語は特に論理的一貫性をかなり重視する文化もしくは言語のようなので、そこらへんに気を付けて表現するとより高い点数が狙えるかと思います
そのためにも文章と文章をつなぐ接続詞というかポイントになる表現をふんだんに武器として持っていると強いのではないでしょうか
ちょっと探したらこんなサイトを見つけました
日本語でも「○○、でも△△だって□□」というよりは「○○、しかし△△なぜならば□□」といったほうがフォーマルな文章になるように、上記にのっているmarcadoresを使えばワンランク上の文章が書けるようになるのでは…?
記述試験同様口頭試験でもこういったちょっと格式ばった言い回しは意外と役に立ちます
また、YouTubeで"DELE examen oral C1"とかいれてみると模擬テストの様子がわかり、しかも(おそらく模試時点で)最高点で合格した人と合格点に達しなかった人の動画があげられているのでこれを見てイメトレするのも結構おもしろい
ただ単に流暢にしゃべれてればいいってもんでもなさそうなんですね
番外編
当時これをやってても効果的だったかもしれない、"Uso Interactivo del Vocabulario" (edelsa)
この本を買ったのはわりと最近なのでC1の勉強には使いませんでしたが単語を増やす際には結構役に立ってます
「教育」「政治」などカテゴリーに分かれて単語が掲載され、それをつかった練習問題も結構充実しています
単語のレベルも新聞にでてくるようなレベルでなかなか心地よい
単語の練習ばっかりじゃつまらないかもしれませんがこれがわかると文章の理解度も一段と上がるので辛抱辛抱
この本はあまりおすすめしない、"Preparación al Diploma de Español Nivel C1" (edelsa)
この本はおそらくDELEの練習問題公式本だと思うのですが、とても使い勝手が悪い
解答解説がそもそも別売りの本にしかないし、その解答解説も解説部分がほとんどなく「1.a 2. c 3. a 4. b」みたいなかんじでとても不親切
例題も実際の試験より少し易しめで、これをやって満足していると本番でおやおやということになりかねません
こんなかんじでつらつらと紹介してきましたがもちろんこれが唯一の勉強法ではありません
自分にぴったりな勉強法や教材、先生をみつけて合格へ向けてがんばりましょ~!