スペインに来る前、今年の2月にフレンチ・ワイン・スカラーというのに申し込んだ
これはWine Scholar Guildというアメリカの団体によるワインの検定で、フレンチのほかにスパニッシュとイタリアンがある
おととしすでにSpanish Wine Scholarは取得していて、やっぱりワインを勉強する身としてはフランスワインのことくらいはちゃんと知っておかないとだめだろうと思いフレンチのほうも受講することにした
スパニッシュについてはこちら↓
構成はスパニッシュと同じで、フランスを北と南に分けて各ワイン生産地域ごとに細かく歴史、土壌、醸造法、AOCと丁寧に解説がなされている
教科書のほかにオンライン教材も充実していて、クイックテストやフラッシュカードも用意してくれている
さらに地図もダウンロードできるというところが結構優秀だ
教科書はもちろんオールカラーで、写真も豊富
フランスワインはWSET3の全体的な知識しか持っていなかったし、各AOCの詳しいワインスタイルもそこまで把握できていなかったのだがこのコースで知識がかなり強化された
そもそもフランスワインは他のワインと比べて値段も高いしボルドーやロワールはあまり好きではないのでそんなに飲むことがなかった
だけど自分が飲まないからと言ってお客さんに「フランスワインは苦手なのでどれをお勧めすればいいかわかりません」なんていうこともできない
今後仕事中に恥をかかないように今のうちに知識をつけることができてよかった
Wine Scholar Guildではコースの申し込みから1年間の有効期限が与えられ、オンライン教材が閲覧できるのもその期間だし、1年の期限が切れる前までにテストを受けなければならない
それまでにまだテストが受けられる自信がなければ追加料金を払って延長することもできる
今回私は2月の申し込みからテストを受けられたのがやっと10月で、8か月もかかってしまった
スパニッシュの時は3か月くらいでテストを受けられたので今回はちょっと苦戦した
やっぱり興味のあるなしでモチベーションも全然違うし、スペインよりフランスワインのほうがAOCの分け方など複雑なのもある
テストは自宅から受けることができ、オンライン試験監督がついて試験中は常にカメラとマイクをオンにして監視される
試験前は念入りに机の上や壁に試験に関するものがないかチェックされる
カンニングは不可能と言っていいだろう
試験の結果はsubmitボタンを押した瞬間に画面に表示される
それで今回無事合格したというわけだ
試験中はちょっともしかして落ちるかもという不安がよぎったが、何とか大丈夫だったようだ
今後は得た知識をもとにフランスワインにももうちょっと手を出してみないとなあというところ
そういえば先日動画で見たのだけれど、フランスのワイン農家がフランスへ輸入されてきたスペインワインを「安くて市場を奪われる」という理由でボイコットとして道路にだだ流ししていた
(この記事の動画を見ればわかりやすいかも)
なぜここまで進化したはずの人類がサル以下の幼稚なまねをするのだろうか、理解しがたい。。。