人生いちどきり

後悔先に立たず!美食の街、サンセバスチャンの大学院でソムリエのコースを修了後、スペイン人と結婚して現在マドリード暮らし

ロスコンデレジェスを買った!

1月6日は東方三博士の日

この日はスペインでは祝日となり、私のお店もお休み

そしてその日に食べるのがロスコンデレジェスというお菓子

ドーナツ型をしていて上に砂糖漬けされた果物がのっていたりアーモンドがのっていたりと様々

更に中に生クリームが入っているものも

 

私たちは近所のパン屋さんで一足早く生クリーム入りロスコンを購入

roscon

これが今日少し食べてみたらスーパーで売ってるのなんかよりもはるかにおいしくてびっくり

やっぱりこういう伝統菓子は小さなお店で買うのが一番

 

あと2日で一年が終わるなんてな~

ほんとに今年は節目の年だったなあ

年内にやりたかった仕事にもつけて実りある一年になったんじゃないかなあと思う

そんなこんなで先日に引き続きレゴを購入

lego

こんどはオウム

思ったよりも大き目で、部屋が色づいてよい!

はまっていろいろ買っちゃいそうだなあ~

クリスマスディナーは義父の家で

昨日はクリスマスイブ

スペインではクリスマスイブに家族みんなでそろって夕食をとるのが伝統

私たちは義父の家でクリスマスディナーをすることに

義父の新しい奥さんは料理上手でなんでも手際よく作ってくれる

今回もクリスマスということでせっせといろいろ料理してくれていた

まずはカバをあけて前菜のハモン、チョリソ、サルチチョン(サラミみたいな)をつまむ

aperitivo

そしてこちらが夕飯

cenanavideño

スペインのクリスマスといえばとにかく魚介

豪華にエビの塩ゆで、大き目のエビの鉄板焼き、アサリのソース煮込み、ヤリイカのソテー、ムール貝、ホタテそして蟹!

私としたことが白ワインではなく義父の大好きなリベラ・デル・ドゥエロの赤を持って行ってしまってごはんと飲むワインがなくなる

次の日にはムール貝が4つとアサリが少し残ったくらいでこれだけの量の魚介を4人でほとんどすべて平らげた

そして食後にはこれまた義父がいろいろ買っておいた蒸留酒

licores

この右の手前にある蒸留酒はマドローニョという実からつくったもののようで、初めて飲んでみたのだけれど甘くておいしい!

このマドローニョはマドリードの地名の由来にもなったほど昔からたくさん生えていたようでラベルにある熊とマドローニョの樹の像はソル広場にも立っている有名な待ち合わせスポットだ

そんなこんなで夜は更けて今日は義父が爆音でかけるビジャンシーコ(スペインの伝統的なクリスマスソングのこと)で目覚める

そういえば毎年これが恒例だと言っていたな~

お昼ご飯も奥さんにおいしーいものを作ってもらって食べてばっかりのクリスマスに

毎回義父の家に行くときはそうなのだけれど、奥さんはイラン人でスペイン語はそこまでできるほうではなく、四六時中ペルシャ語でしゃべるのでさっぱり会話の内容が理解できないのがちょっときついかな~

夫は母親がイラン人でペルシャ語は日常会話なら理解できるし、義父はペルシャ文学学者で当然ぺらぺらなので私一人だけいつも蚊帳の外

英語かスペイン語ならまだしもペルシャ語はさすがにできないな~

まあ毎回おいしいごはんが食べられるので全然気にしないけど!

 

ところで先週から新しい仕事が始まった

車での通勤も今のところ何とかなりそうで、お店も小さめでチームも4人と少ないので少しずつ慣れていければいいなあ

今週からさっそくお店に一人で立たされるけどスペイン人のお客さんの忍耐力はものすごいのでできないことがあっても怒ったりクレームになったりはならないはず

これでソムリエの端っこに立てたかなと思うとちょっとうれしいかも

いろいろと急でバタバタする

先週の木曜に急に前のワインショップの上司から、「もう労働許可おりた~?」と連絡があった

何度かこのブログにも登場しているこのお店は以前私がバスク・クリナリー・センターを修了する際に必須だったインターンをしていたお店が最近出した新店舗のほう

本店が閉店になるということで、新しくできた店舗もまあきっといろいろと大変だろうなあ…ちゃんと在留カードができて銀行の口座も開いて車の免許もスペインのものにしたら連絡してみるか~と思っていた矢先、向こうから連絡が来た

先日弁護士から送られてきた書類には、『この書類ですでに労働は可能です』としっかり書いてあったので一応働けますと返信

ということで今週末からじゃあお店来てね~とのことだった

まさかこのお店からこのタイミングで連絡が来るとは予想だにしていなかったので、クリスマスと年末年始はとりあえずゆっくりして来年から仕事探し始めるかーと思っていただけに心の準備が追い付かず

でもこのチャンスを逃すと後で後悔するだろうしまた一からマドリードのワインショップを探して履歴書送ったりするのもそれはそれで骨が折れるのでここで働いてみることにした

人事の人に言われた書類をメールで送り、あとは銀行口座が無事開ければそれでおそらく完了

ちょっと不安要素といえば、車で通勤しなければいけない点

お店は郊外の高級住宅地にある商業施設みたいなところにあるのでどうしても車でなければ行けない

バスだったら通勤中も寝れるけど、自分で運転するとなると通勤時間まで神経をとがらせていなければならないのがちょっと緊張する

特に朝は渋滞するしなあ…

まあ始まってみないとなにもわからないのでとりあえず早く慣れて楽しく仕事ができるようになればいいな~

そしてこのワインショップで働いたとなれば今後のキャリアにもだいぶ有利になるはずなので頑張っていろいろ学べればいいな~

 

ところで最近買ったマリアージュの本がなかなか面白い

winefood

先日スペイン語のマリアージュの本を買ってちょっと内容がいまいちだったので、今度はアメリカで出版されたマリアージュレシピ本を買ってみることに

つくりはシンプルで、「この産地のこのブドウ品種はこのレシピ!」というのがひたすら紹介されている

メニューは少し変わったものや凝ったものが多く、なるほどな~というものも

文章も端的でわかりやすく、ワインと食事、ホームパーティーが大好きでワインに関する知識はそこまで深くない人向けだろうというターゲットも明確で好感度大

これを参考にもっとマリアージュの幅を広げていけたらいいな~

今週の贅沢ごはん WK50

今週はキャンティ・クラシコにピザ

cena

先日義母がアブダビに旅行した時に、私たちがクリスマス用に買っておいたTrasnochoというワインを目ざとく見つけて「ここにあるワインの中で一番高いの持ってっていい~?」と言いながら持っていかれてしまった

彼女の中では高ければ高いほどいいもの(ワインに限らず)という理念があるようで、彼女の好みはどちらかというとポルトワインとか甘口のワインなのでTrasnochoはあまり口には合わないと思ったのだけれど、一番高いのがそれだったのでこのワインが連れていかれた

まあ当然好みではなかったようでほんの少し飲んだだけであとは誰かにあげてしまったようだ

さすがにワイン一本持って行ってそのままにしておくようなみみっちい人ではなく、私たち用に同じTrasnochoとさらにVega SiciliaのValbuena、それからもう一本高めのワインなんでも追加して買っていいよ~と言ってくれたのでありがたくお言葉に甘えてキャンティ・クラシコを追加した

ということでうちにやってきたこのキャンティ・クラシコ

 

- Bindi Sergardi Mocenni 89 Chianti Classico Gran Selezione DOCG 2017

vino

さすがに少し値が張っているだけあっておいしい

グラスに注ぐとシナモンやリコリス、アニス、赤系果実の香りがふわっとただよう

やっぱりいいワインというのはこういう複雑な香りが何重にも重なってくるのだなあ~

何か一つが抜きんでているというよりも、全体のバランスがとってもよくて、かなり満足

そして安直にもイタリアワインだからやっぱりピザだろいうということで昼間からことことトマトソースを煮込み、ブッラータチーズを買ってきてパン屋さんで金曜だけ売り出されるピザ生地の上に塗りたくる

あとはベーコンとマッシュルームだけのシンプルなピザ

これがさすがにあうんだわ~

トマトソースの酸味とワインの酸味がちょうどよく重なり合っていたし、チーズとの組み合わせも最高だった

 

ところで最近こんなものを買ったよ

lego

大人のレゴ

レゴといえば子供の時に親戚か誰かにもらって遊んだりしたけれど、最近じゃこんなおしゃれなレゴもあるんだね~

組み立てるのもそこまで難しくなく、1時間ちょっとでできた

花瓶を買ってきて生けてみたらとても素敵ないろどりに

お花があるとお部屋が華やいでよい!

今週の贅沢ごはん WK49

今週の贅沢ごはんは珍しくストレートに魚介と白ワイン

あまり冒険をせず、アルバリーニョにムール貝のシェリー酒蒸し&アスパラの出汁ごはんを合わせた

cena

題は贅沢ごはんになっているけど、スペインではムール貝は比較的お買い得

500グラム強で3ユーロしなかった(約450円)

これをシェリー酒とローリエとレモンを入れて蒸した後レモンを絞ってかけるだけ

ごはんのほうはアスパラをバターで炒めてすでに炒めてあったネギとお米をそのまま入れて、野菜だしを加えたらオーブンに入れるだけ

野菜だしを多めに入れたので少しクリーミーな仕上がりになっている

 

ワインはこちら

- Alalá 2018

vino

このワインは以前授業でもテースティングをしたことのあるガリシアのアルバリーニョで、かなりよい印象があったので自宅用に今回購入した

かなり小規模なワイナリーで製造されていていたと思う

やっぱりアルバリーニョはおいしい

花や蜜、赤りんごのような香りで、ミネラル感も満載だ

これがさすがにムール貝にあうんだな~なまぐさくなったらやだなあと思っていたけどそんなことは全くなく、なんだか潮風にあたっているような感じがした

さらにごはんのほうはちょっとクリーミー感を持たせてみたけれど、シュールリーも行われているのでワインが軽すぎるということもなく、バランスがとれていてとてもよいマリアージュだった

アスパラの緑のかんじもワインのちょっとハーブっぽい香りと調和していたし、かなり満足のいく夕食になりました!

セルバンテスの結婚式

以前スパに行ったときに食事をしたレストランのおじさんに、近くの村でかの有名なドン・キホーテを記したセルバンテスの結婚式を模したお祭りが開かれると教えてもらい、調べたら12月開催とのことだったので試しに行ってみることに

家から車で30分とアクセスも良好

お祭りはセルバンテスの奥さん、カタリーナ出生の地で2人の結婚式も挙げた町、エスキビアス(Esquivias)というところで12月6日から12日の一週間行われる

なかでも昨日、8日はカタリーナとセルバンテスの結婚式を実際に青空劇で再現するというメインイベントが取り仕切られるとのこと

行ってみると思ったよりも大きめの町で、お祭りの参加者もぞくぞく集まっている

で、この結婚式の劇だけではなくて午前中は町のあちこちで同時多発的にセルバンテスの時代(16世紀)の民衆の様子を表現した小芝居が行われた

各地で20分ごとにお芝居が始まり、一つのお芝居は10分程度

お芝居ポイントは9か所あって、お祭りを見物しに来た人たちはどの順番で回っても楽しめるという仕組み

 

実際の様子はこんな感じ

teatro

裁縫をしながら女性たちがセルバンテスや町のひとの噂話に花を咲かせている場面

teatro

町のとある二家族がどちらが素晴らしい家系か言い争っている場面

teatro

井戸の水をめぐる女性たちの言い争いと、それを取り仕切る役人の場面

そしてこの午前中の一連のお芝居がおわると、今度は2時に広場にカタリーナとご一行が整列し、セルバンテスの待つ町の教会へと行進する

teatro

楽隊と、先頭にいる黒いドレスを来た女性がカタリーナ

teatro

見物客全員が教会の前でカタリーナを待つ

午前中の小芝居は9か所に分かれて行われていたので見物客が一斉に集中することがなく、こじんまりした空間でお芝居が楽しめる素晴らしいアイディアだと思った

更に町全体の雰囲気がおそらく当時からあまり変わっていないようで、その風景をうまく切り取ってお芝居の背景にしていたのもとてもよかった

脚本も当時の文献を研究して練りに練ったんだろうなというのがよく表れていたし、衣装も細部まで凝っていてとても美しい

役者さんはこの町の人々なのかな?びっくりするくらい熱の入った演技でこの日のために一生懸命練習したんだろうな~

とにかく期待と想像をはるかに超えたとっても素敵なお祭りでした!

 

ちなみに外国人観光客とは一人もすれ違わず、おそらくスペインの中でも私たちみたいに周辺の町からやってきたんだろうな~という人々ばかり

かなりアットホームというかみんなが知り合いという雰囲気で、これぞスペインの神髄というのを垣間見れたのも楽しかった

サグラダファミリアやプラド美術館ももちろん素晴らしいけれど、こういうところにこそ旅の醍醐味があるんだよな~

そしてこれを機にドン・キホーテ、読んでみようかな…!

やっと居住許可がおりた

9月のはじめに弁護士が私の書類を移民局に提出してからちょうど3か月、先日居住許可が下りたとの連絡がきた

これで一応スペインの正式な住民になったというわけだ

もっとかかるかなと思っていたし、ましてやクリスマスや年末年始も挟むのでどうせ許可がおりるのは来年だろうと思っていたけれど、意外と休暇前に仕事を終わらせてくれたようだ

この書類をもってもうスペインでの労働が可能になるらしい

本来ならばすぐに元インターン先のお店に伝えて雇ってもらうのを待つという寸法だったけれど、お店がつぶれてしまってはしょうがないので何か別の手段を考えなければ…

 

ただこれが終着地点ではなくて、今度は居住カードの申請をしなければならない

この居住カードをもって一連のビザ関連の流れが終了したということになるはず

ということでまずは申請の予約を取らなければいけないのだけれど、思った通り最速で申請の予約がとれたのが来年の1月中旬だった

許可が下りてから1か月以内に申請手続きを行ってくださいとのことだったのだがこんなんで大丈夫なのだろうか

しかも予約するサイトがいつ開いても「現在予約可能な日時はありません」と出てきてしまってパソコンの前に鎮座して何度もなんどもページの更新をかけてやっと予約がとれた

どうやらいろいろと法律事務所のサイトを調べてみると、平日の11:00, 11:15, 11:30もしくは12:00にしか予約のページが開かないらしく、アクセスが集中するのでその時間のちょっと前から入って準備をしておけとのことだった(マドリードやバルセロナなどの大都市の場合)

ということで指定された時間に予約サイトにはいってみたものの、11時台ではやっぱり予約可能な日時はないとのメッセージが出てきて先に進まず

12時に入って何回かチャレンジしてやっと予約画面まで進んだ

しかも近所の移民局では予約が取れず、マドリード内でも場所の指定なしで探したら1か所だけ予約を受け付けていたのでそこでとるしかなかった

幸いうちからはそこまで遠いところではないし、なんなら義父の家がある町でよく車でも訪れているのでまだよかったかな

ただ取れた予約日時がちょっと先過ぎるので、弁護士にもひとつ相談しようと思っているのだけれど、なんせ今日から祝日なので相談は月曜になる見込み

とりあえずゆっくりではあるけど一歩ずつ前進できている!

年内に許可がおりてほんとによかったよ~

在留カードを手にしたら今までのビザのあれこれをまとめてまた記事にしようかなと思います~

まあ来年の2月以降になるだろうけど

kurumi

置いておいた毛布に潜り込んですやすや寝ている我が家のねこ